最近は野菜の宅配や、ネット通販、直売所など多くのところで珍しい野菜を見かけるようになりました。
珍しい野菜は副菜のレパートリーを増やしてくれる強い味方!
食卓に取り入れることができれば、副菜のネタ切れを防ぐこともできます。
そこで今回は、珍しい野菜レシピの中でも副菜にピッタリのものもまとめました。
ベジタブル&フルーツアドバイザーの私が考え、実際に作って美味しかった自慢の一品ばかりです。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
水なす
とりたてはみずみずしく、生でもアクがなくて甘みのある『水なす』。
そのさっぱりした味わいから、サラダやお漬物にして食べることが多いですが、実は煮物や揚げ物など加熱しても美味しい万能ナスなんです。
今回は生で食べるレシピと加熱するレシピの2パターンご紹介します。
水なすのさっぱり薬味サラダ
ぜひとれたての水なすで味わって欲しいのが生の美味しさ!
そのまんま丸かぶりするのが美味しいですが、薬味たっぷりのサラダで味わうのもオススメです。
大葉や生姜など好きな薬味とたっぷりの鰹節であっさりと。
繊細な水なすだからこそ、さっぱりとした味付けがよく合います。
食欲が落ちやすい夏にも食べやすい爽やかなサラダになっています。
レンジで簡単♪ナスのツナ味噌
生が苦手…という人や、傷ありの水なすを手に入れたときに試してもらいたいのが、レンジでできる『ナスのツナ味噌』。
加熱することで柔らかくなり、食べ慣れたナスらしい食感になります。
通常のナスに比べてアクが少ない分、アク抜き不要でしかもえぐみが全くないのでとても食べやすいです。
レンジで簡単にできるので、暑い日でも調理が楽チン!
ご飯もお酒も進み、冷やしても美味しいので、ぜひたっぷり作り置きにして味わってください。
ダビデの星
角が多く断面が可愛いオクラの一種『ダビデの星』。
粘りが強く独特の旨味があり、オクラ好きにはたまらない食べごたえがあります。
まずは茹でて食べてみて!美味しく茹でる方法
初めて購入した時は、ぜひシンプルに茹でて食べてみてください!
強い粘りと、ほんのりとした甘み・濃い旨味が味わえます。
オクラ好きならこの美味しさにきっと感動します。
何回も試して見つけた『ベストな美味しい茹で時間』でぜひ味わってみてください。
ダビデの簡単ごま和え
断面の可愛さを活かせる『ごま和え』もオススメです。
こちらはレンジ加熱で作れるお手軽レシピになっています。
普通のオクラよりも粘りが強いので、ごま和え衣がよく絡んで美味しいです。
見た目も可愛いので、お弁当のおかずにもオススメです。
ひもなす
長細い形と鮮やかな紫色が特徴の『ひもなす』。
皮も比較的柔らかく、加熱するとトロリとした食感がたまりません。
レンジで簡単♪ひもなすのごま味噌だれ
ひもなすは高温短時間で加熱することで、キレイな紫色に仕上げることができます。
レンジで丸ごと加熱するため、程よく蒸されてトロッとした食感に。
少し濃いめのごま味噌だれがよく合います。
ごま味噌だれまで全てレンジで完結、夏の暑い時期でもキッチンが暑くなりにくく調理が楽チンです♪
ひもなすのおてがる土佐煮
フライパンで手軽に作れる『土佐煮』もオススメです。
鰹節の旨味たっぷりの甘辛なおだしが、ひもなすに染みて美味しいです。
少しだけ油を絡めることで、ジューシーでコクのある味わいに。
冷やしても美味しいので、暑い時期の一品にもピッタリです。
伏見唐辛子
京都府の伏見区で江戸時代から栽培されてきた『伏見唐辛子』。
細長い形をしていて辛味はなく、独特の爽やかな香りと優しい甘み・ほんのりの苦味があります。
所々黒っぽくなっているのは「アントシアニン」によるもの。
加熱するとほとんど見えなくなるので、もしそのような状態のものを購入しても、安心して食べてくださいね。
シンプルな素焼きを鰹節とお醤油で
伏見唐辛子は油と相性がいいですが、シンプルな素焼きにするとほろ苦さが存分に味わえます。
鰹節とお醤油だけでシンプルにいただくことで、伏見唐辛子の香りがしっかり感じられ、お酒のおつまみにもピッタリ。
油を使わないのでとてもヘルシーで、あっさりと食べられます。
グリルでほったらかしで出来るので、忙しい日にも活躍する一品です。
ひらきなめこ
かさが開くまでしっかり熟してから収穫される『ひらきなめこ』。
そのため旨味をたっぷり蓄え、味も香りも濃くなります。
通常のなめこより食感がシャキシャキしていて、ぬめりも少ないのが特徴です。
ひらきなめこでなめたけ
繊維がしっかりしたひらきなめこは佃煮にしても美味しいです。
なめ茸風の少し甘辛な味付けにすれば、抜群のご飯のお供に。
えのきのなめたけよりも食べごたえがあり、なめこの風味が口いっぱいに広がります。
日持ちのしないひらきなめこも、一度加工しておくと保存が効くので、すぐ使い切れないときの救済レシピとしてもオススメです。
茹でた青菜で和えたり、パスタのソースに使ったりアレンジも自在♪
にんじんの間引き
にんじんが収穫される前の短期間にだけ出回る、少し希少な『間引きにんじん』。
身よりも葉をメインに食べる野菜になります。
葉は爽やかなにんじんのいい香りで、青臭さが少なくとても食べやすいです。
ただ茎が硬くなりやすいので、立派に育ったものは細かめに切って使うなど、調理を少し工夫する必要があります。
にんじん間引き菜のシンプル炒め
少し小さめサイズのものは、シンプルにオリーブオイルと塩胡椒だけで炒めて食べると美味しいです。
甘辛くふりかけにするのもいいですが、シンプルな味付けにすることで、にんじんの葉がもつ爽やかな香りをダイレクトに味わえます。
にんじん好きにはたまらない一品です。
レタサイ
レタスのように柔らかく、少し小さめのサイズで使い勝手の良い『レタサイ』。
その柔らかさから生食向きとされていて、サラダに使われることが多いです。
もちろん加熱しても美味しく、通常の白菜よりすぐ火が通るので時短にもなります。
レタサイの生姜醤油サラダ
レタサイはとてもあっさりした味わいなので、シンプルな生姜醤油とも相性がいいです。
鰹節をたっぷりかけて、爽やかな生姜醤油でぜひ味わってみてください。
口の中がさっぱりするので、脂っこい料理や濃い味付けの料理の副菜にもピッタリです。
菊芋
イヌリン を多く含み、健康効果が高い野菜として人気の『菊芋』。
芋という名前でありながらデンプンをほとんど含まず低カロリーで、血糖値の急上昇を抑える効果や便秘解消効果が期待されています。
生だとコリコリとした歯ごたえで加熱するとホクホク食感に。
菊芋の簡単ごま和え
味噌漬けにしたり、揚げて食べたりすることが多いですが、『ごま和え』にしても美味しいです。
レンジ加熱を使うので手軽に作れます。
加熱時間を短めにすると、シャキッとコリっとした楽しい食感に。
しっかり長めに加熱すると、ホクホクっとして芋らしい食感になります。
甘辛い味付けとも相性がよく、短時間でもしっかり味が染みて、冷めても美味しいですよ♪
あやめっこ大根
薄いピンク色のような赤紫色と白色のグラデーションがキレイな『あやめっこ大根』。
ミニサイズで使い勝手がよく、なめらかな食感とみずみずしさが特徴です。
あやめっこ大根の甘酢漬け
鮮やかな色を活かすなら生が一番!
サラダにしても美味しいですが、物によっては少し辛みを感じることがあるので、おすすめは『甘酢漬け』です。
酢を使うことで、ピンク色が鮮やかになります。
私のレシピではきび砂糖を使っているので少し色味がくすんでいますが、上白糖を使うとキレイな色に仕上げることができます。
なめらかな舌触りがたまらない一品!
箸休めとして、お弁当の彩りとしても活躍してくれます。
ラディッシュ
可愛い見た目と育てやすさから家庭菜園でも人気の『ラディッシュ』。
サラダに少し加えるだけでも見た目が華やかになり、ほんのりとした辛みがいいアクセントになってくれます。
新鮮なものは葉まで使えるので、ぜひ丸ごと使いたいところ。
簡単♪鰹節と醤油だけ♪丸ごとラディッシュ
とりたてみずみずしいラディッシュは、ぜひ鰹節とお醤油だけでシンプルに味わってみてください。
ちょっとほろ苦い葉っぱがいいアクセントになって、とても美味しいです!
素材の味がダイレクトに感じられる「ちょっと大人の食べ方」です。
紫カリフラワー
アントシアニン由来の鮮やかな紫色が特徴的な『紫カリフラワー』。
白いカリフラワーに比べて、カリフラワーの味や香りも濃い印象です。
紫色は水に溶けやすい色素で、茹ですぎると色が抜けてしまうので、調理をする時はさっと湯がくかレンジ加熱、炒め物などがオススメです。
減塩にもなる♪紫カリフラワーの甘酢漬け
この甘酢漬けは塩を一切使わず、鰹節の旨味を活用した減塩レシピです。
色を活かすためにレンジ加熱を利用しています。
カリフラワーと鰹節は意外にも好相性!
素材の味が濃い紫カリフラワーだからこそ、薄味でも十分美味しく仕上がります。
お弁当はもちろん、カレーの副菜にもピッタリですよ。
珍しい野菜たちで食卓を華やかに!
今回は珍しい野菜レシピの中でも副菜に絞ってご紹介しました。
使ったことのない野菜をたくさん使いこなすのはハードルが高いですが、副菜のように少量からだと試しやすいと思います。
カラフルな野菜が多く、ほんの少し使うだけでの食卓が華やかになります。
副菜のレパートリーが増えないな…、食卓がいつも同じ色合いになる…とお悩みであれば、ぜひ一度ご紹介したレシピにチャレンジしてみてくださいね!