食事制限をしただけで見た目も痩せることは可能なの?という疑問を持っている人も多いのでは。
運動せずに見た目も痩せることができれば、とても嬉しいですよね。
私も運動が嫌いだったので食事制限中心のダイエットを行い、5年弱で53kg→33kgと20kg近く落とすことに成功しました。
その結果、もちろん見た目も痩せることに成功。
周りからも「すごい痩せたね!」と声をかけられるようになって嬉しかった記憶があります。
しかし、同時に体に大きなダメージを受ける結果となりました。
できれば私と同じ思いをしてほしくないので、これからお伝えすることをぜひ参考にしていただければ幸いです。
私のダイエット成功・失敗談とともに解説していきます。
食事制限による見た目痩せは可能だけどおすすめしない理由
結論から言うと、体へのダメージが大きいからです。
適切な食事制限を行うためには、細かい栄養の知識が必要になります。
正しい知識を持たずに食事制限を始めてしまうと、「無月経」や「骨粗鬆症」「貧血」など、様々なリスクを同時に背負うことになります。
「痩せたい!」の一心で食事制限を始めてしまうと、確実に体を壊してしまいます。
私が食事制限をして痩せたことによって、体に受けたダメージをまとめました。
全て事実です。
食事制限だけで痩せたことによる体へのダメージ
食事制限だけで痩せたことにより「見た目痩せ」は達成できました。
しかし、無理をするダイエットには必ずダメージもついてきます。
私が実際に体感した「体へのダメージ」がこちら。
不健康に見られてしまう
食事制限が過度になってくると、栄養失調のような状態になります。
血行不良や貧血になりやすく、目の下にクマができたり、くちびるが紫色になったり。
爪も弱くなって、二枚爪を起こしやすい・割れやすいといった感じになります。
自分では健康のつもりでも、げっそりとした見た目により病的な印象を持たれてしまうことが多いです。
確か、髪の毛も細くなりましたね。
代謝が落ちる(体温が低くなる)
食べ物は体の熱を作るために大切な要素。
その食べ物が減るということは、もちろん代謝も下がります。
運動もしていないので、体は冷え切る一方。
食事制限をする前は平均体温が36.5℃ぐらいでしたが、食事制限を始めて体重が減った頃は35℃台まで落ちました。
代謝が落ちると内臓機能も弱ってくるので、消化に負担のかかる揚げ物などを食べるとかなり胃もたれを起こすことも。
胸の膨らみやくびれがなくなり、のっぺりした幼児体型になる
一番の変化は「幼児体型になった」ことだと思います。
胸のサイズが1カップ分サイズダウンしました。
くびれもなくなって、肋骨から骨盤までストーンと真っ直ぐなお腹に。
その代わり、お腹の厚みが減ったためウエストサイズは50cm代まで落ちました。
お尻のボリュームもなくなってくるので、全体にのっぺりした体型に。
着たい服を「着ている」のではなく「着られている」人生になる
痩せたことによってどんなに細身のデザインでも着られるようになりました。
体型の出る服にもビビらず挑戦できるようになったのは大きかったです。
ただ、私が服を「着ている」のではなく、服に「着られている」という印象になります。
下半身こそ、モモの間に隙間があってスキニーなどが映えますが、上半身はなんとなくピタッとした服が可愛く着れなくて、ダボッとした体型の隠れるものを選びがちに。
冬場はお腹周りをかさましするために、わざわざモコモコのはらまきパンツを履いていたことも。
(ウエストでズボンが止まらない、ベルトを締めるとズボンがたぐりよせられすぎてブサイクなので)
疲れやすくなる
体がエネルギー不足になってくると、疲れやすくなります。
筋肉量が減るのも一つの原因ですね。
疲れやすいというのは体の感覚だけでなく、精神面でも感じてきます。
何かを続けることに「体力が続かない…精神的に続かない…」ということが起こります。
また、疲れやすくなる原因は「貧血」によるものも考えられます。
少し階段を登っただけで息が上がったり、軽く動いただけなのにめまいを起こしたり。
幸いにも過度な貧血を起こさなかったですが、貧血はひどくなると命に関わるので、かなり危険な行動をしていたことになります。
生理が止まる
最大のダメージは「生理が止まった」こと。
私はホルモン剤治療などを経て、再び生理が来るようになるまで5年近くかかりました。
人によっては一生治らないこともあるため、奇跡的に治ってよかったとホッとしています。
生理がなくなると生理痛からも、ナプキンからも解放されてとても楽に感じます。
ただ、子どもが産めなくなるリスク・骨粗鬆症になりやすいなど更年期の症状が早まるリスクなど、様々なリスクが同時にやってきます。
生理が止まった話についてはこちらで詳しく書いているので、合わせて読んでみてください。
食事制限だけで見た目も痩せることができる理由
そもそも食事制限だけでなぜ見た目痩せを実現できるのか?
その理由は、シンプルに「体重が減る」からです。
体重が減る理由は大きく分けて以下の2つになります。
※一時的な体重減少には水分も関係しますが、ここでは省きます。
筋肉が減ることによる体重の減少
食事量を減らしつつ運動もしなければ、どんどん筋肉は減っていきます。
筋肉は減りやすいので、体重の落ち始めは筋肉の減少によるものが大きいです。
特にスポーツなどでしっかり鍛えていた人ほど、筋肉が減った時の体重変化は大きく出やすいと思います。
脂肪が減ることによる体重の減少
筋肉が一定量減ってきたら、今度は脂肪も少しずつ落ち始めます。
筋肉が作るエネルギー量でけでは、体の活動に必要なエネルギー量をまかなえないので、蓄えられていた脂肪を使い始めます。
また、食事制限により脂質の摂取が減ることも、脂肪の減少に関わってきます。
食事の脂質=脂肪になるというわけではありませんが、密接な関係があるのは確かです。
脂肪が減れば見た目もどんどん痩せてきます。
食事制限だけで見た目痩せしたいときに注意すべきこと
体にダメージがあると分かっても、やっぱり見た目痩せを目指したい!という人もいると思います。
挑戦してみたいと思うことを悪いとは思いません。
私自身ダイエットをしてよかったと感じる部分もいっぱいあります。
ただ危険なダイエットや食事制限は、自分で注意深く管理する必要があることを心に留めておいてください。
それを踏まえた上でどうしても痩せたいという人向けに、「これだけは注意してほしい」と思うことをまとめました。
きっちり目標を定め、それ以上無理に痩せない
目標を持たずにスタートすると、体重が減るたびに「まだ痩せられるんじゃないか?」という気持ちになって、必要以上に痩せてしまう可能性があります。
歯止めが効かなくなって「もっと痩せたい」という気持ちが湧いてくることも。
なので、「自分の適正体重はどのくらいか」を知り、その体重以上無理に痩せようとしないことです。
目標体重を達成したら、それ以上に減らすのではなく「維持する」ことに注力し続けるのがダイエットを成功させるポイントです。
鏡の前で見るのは裸ではなく、自分が着たい服を着て確認する
毎日お風呂に入るときや着替えるときに、鏡で自分の体型を見てしまうと思います。
毎日自分の体を見続けていると、不思議なことに自分が痩せたことに気づけなくなってきます。
他人が見ると大きな変化でも、毎日鏡に向かっている自分からすると、日々の変化は少しずつ。
それに気づけず、知らない間に痩せ過ぎてしまうことも。
自分が痩せているか確認したいときは、裸や下着姿で鏡の前に立つのではなく、自分が着たい服を着て「可愛く着れているか」を確認することが大切です。
人と会うときは必ず服を着て会うはずなので、他人に「可愛い」と思ってもらうためには、服を着た姿で判断するのが正解です。
生理が止まったら、一旦食事制限の内容を見直す
生理が一回でも止まってしまったら、一旦食事制限の内容を見直してみてください。
本当は食事制限をやめてほしいところですが、痩せ始めると「やめたくない」と思う人も多いと思います。
そこで一度見直してほしいのが、「極端に制限しすぎている食事はないか、不足している栄養はないか」など、食事量ではなく内容面です。
特に、極端に制限しがちな脂質は、ホルモンの材料にもなる重要な栄養素で、不足すると生理が乱れる原因になることも。
油や肉・魚などを極端に減らしすぎていないか、一度確認してみてください。
それでも生理が止まったままなら、即刻食事制限をやめるべきです。
【まとめ】食事制限だけの見た目痩せは体が壊れる
食事制限だけで見た目痩せを実現しようとすると、体の外も中も壊れます。
体型は理想から離れていくし、貧血やめまい・生理不順など体内も不健康になりやすいです。
太りすぎている人にとってはある程度食事制限は有効ですが、そもそも標準体型の人が食事制限だけで痩せるのは適当ではありません。
筋肉も脂肪もないガリガリではなく、適度な筋肉と脂肪のあるボディラインのほうが魅力があります。
本当になりたかった自分に出会うため、自分で自分の行ったことに後悔しないため、この記事がお役に立てば幸いです。